ひきこもり女学生の脳内断面図
「あれ、あなたもしかして・・・」
「ギックーッ!!」
中腰状態の彼は私の顔を見るなり、より一層見づらそうにして眉間にしわを寄せる。
そうとう視界が悪いのか。それにしても次に出た私の台詞のマヌケさと言ったら、語るに落ちている。
「あの時のホットケーキの子だよね。あれ、間違ってたらごめんね」
「いや、間違ってないです・・・コンニチハ」
「そうだよね、なんとなく雰囲気が似てたから・・・」
このシチュエーションに10リットルは流したと思われるほど冷や汗の海に溺れる私だが、一方で彼の様子がおかしいことに私はすぐさま気付いた。