ひきこもり女学生の脳内断面図
それから数分も経たないうちに、彼のコンタクトレンズは見つかったのだ。
「ありがとう。ラッキーだったよ、まさかあなたが通りかかってくれるなんて。引き留めちゃったみたいで悪かったね」
「そ、それはよかったです・・・」
コンタクトレンズを装着して、より一層輝かしい笑顔を見せつける加藤先生(スーパーのお兄さん)。
当然顔が真っ赤な私は、いつだって目線の先には自分のぼろぼろのスニーカーが目に映る。
もじもじとナメクジのようにじれったい態度をとる私にだって、加藤先生(スーパーのお兄さん)は優しかった。
彼は少し腰をかがめて私の顔を覗くと、笑いながら言った。
「ずいぶん短くしちゃったんだね。でもとっても似合ってるよ」