ひきこもり女学生の脳内断面図











それから数分も経たないうちに、彼のコンタクトレンズは見つかったのだ。







「ありがとう。ラッキーだったよ、まさかあなたが通りかかってくれるなんて。引き留めちゃったみたいで悪かったね」








「そ、それはよかったです・・・」







コンタクトレンズを装着して、より一層輝かしい笑顔を見せつける加藤先生(スーパーのお兄さん)。








当然顔が真っ赤な私は、いつだって目線の先には自分のぼろぼろのスニーカーが目に映る。








もじもじとナメクジのようにじれったい態度をとる私にだって、加藤先生(スーパーのお兄さん)は優しかった。








彼は少し腰をかがめて私の顔を覗くと、笑いながら言った。








「ずいぶん短くしちゃったんだね。でもとっても似合ってるよ」
































< 192 / 303 >

この作品をシェア

pagetop