ひきこもり女学生の脳内断面図









そういえば、彼が私に初めて抱いていた印象は「髪の長い子」。







当然今の山賊頭だって、彼の興味の対象には十分なりうる。








「・・・・ひっ!」







予想外にもそんなことを言われた私は、恥ずかしさにより一層顔を赤らめた上に妙な声まで出す始末。








「あ・・・ごめんね。気に障っちゃった?」







そう言いながらまた裸眼の加藤先生(スーパーのお兄さん)は私の顔を覗くわけだが、こんなファインプレーを連発されては、私だってまともに立っているのがやっとである。








「すすすすすみません。いや、気にはしてないんです。スミマセン・・・」







「謝りすぎだよ。思い切ったんだね」







あわてて「す」ばっかり連発したような私がようやく冷静になると、









そこにはいつもの笑顔よりちょっと幼い顔をした先生(スーパーのお兄さん)が、目を輝かせていた。










やっぱり神さまは意地悪なのか優しいのか、イマイチよくわからない。









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