ひきこもり女学生の脳内断面図










「せ、先生・・・っ!離して・・・!!」







私はぐいぐいと先生の身体を押しのける。







やっとのことで口を離した先生は、いつも通りののほほんとした顔でそこにいた。








あまりにも大胆な展開に抑えが利かなくなった私は、思わず先生の肩をゆすりながら言った。







「どういうつもりですか、いきなりあんなことして・・・びっくりするじゃないですか!」







そうして切羽詰まったように言った私のことを、先生は幼い子でも見るような目で言った。









「いやぁ・・・春川さんがあまりにも可愛いから、ついね」










言葉とは裏腹に、先生はいつも通りの顔をしたままだった。









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