ひきこもり女学生の脳内断面図
「それでね、今日はこれから予備校なんだけどスーパーに来たのは・・・」
「?」
私は言いながらリュックの中から「あるもの」を探していた。
「はい、これ。優太さんにも作ったから・・・」
私はピンク色の袋に入ったチョコを、彼に渡した。
「えぇー!嬉しいなぁ。まさかアキちゃんからもらえるなんて思わなかったよ」
先生にそっくりな顔して、優太さんは子供みたいにはしゃいでいる。やっぱりチョコを貰って嬉しくない男はいない模様だ。