ひきこもり女学生の脳内断面図
「遠くから見てる限りじゃ、ずいぶん元気そうに振舞ってたみたいだけど。実際そんなわけないだろ」
「・・・」
「誰だってそうだよ。しかも突然会えなくなるなんて知った割には春川、お前の演技女優並みだな」
話してる言葉とは全く違った、淡々とした口調でジローは言う。
「・・・」
黙ったままの私の目からは、こらえきれなくなった涙が落ち始めていた。
そんな私に、彼は言った。
「泣けば。悲しいなら」