ひきこもり女学生の脳内断面図














「俺は悪趣味な女子高生に構ってる時間はないんだよ。ホラ、さっさとどいた」













そんなことを言いだすものだから、奇人だってこれ以上黙っていられるわけにもいかない。












私は幼稚なようだが、彼が言う足元に転がっているペンをさっと取り上げる。











「・・・何すんだ、返せ」







「返しません」







「敬語使ったって無駄だぞ、変態高校生」









そう言って彼が此方を睨んだのを確認すると、私はその男を威嚇するつもりを込めて「顔の右半分の筋肉をひきつらせた」のだ。









奇人のウインクフェイスに、動じない奴などいないのだ。














< 30 / 303 >

この作品をシェア

pagetop