ひきこもり女学生の脳内断面図
にょきにょきにょき。
蟹のように横ばい歩きでトイレのドアの前まで歩いてきた私。
もちろん、私はここの予備校に通う生徒。なにをためらう意味もない、私は豪快にそのドアを開けた。
確かに私の考えは、筋が通っている。だがしかし、例外はどんな状況にだってつきものだ。
「わっ!」
「えぇっ!?」
「何してんだ、早く閉めろバカ」
「わあぁぁぁーーーー!」
開けて後悔、私は死人の形相でそのドアをすぐさま閉めた。
あれはなんだ、何だったのか。あれこそ夢だと疑いたい現実なのではないか。
なぜ、鍵をかけていないのだ。バカはそっちだ。ジローが用足しをしているではないか。
好青年も用足しをするのか。今はそんなことを考えている場合ではない。
とんでもない現場に遭遇してしまった。