ひきこもり女学生の脳内断面図









そんな疑惑はどこへやら。








迎えた愛しの木曜日、はりきって私は身支度を進めている。








ボディタッチとはハードルが高すぎたような気もするが、確実に先生との距離は縮まっているはず。









いつも通り制服の襟を整え、黒いリボンをつけた私。








猫の毛だらけの制服にコロコロをするのも忘れずに、は基本中の基本だ。









そうして私は、今日の授業で実行すべき作戦を、改めて頭の中で練り直す。










今日は大胆にも、先生の下の名前を尋ねる予定なのだ。








加藤先生のファーストネームなんて、想像しただけで嬉しさで鳥肌が立つくらいである。









< 59 / 303 >

この作品をシェア

pagetop