ひきこもり女学生の脳内断面図









わほわほ、わほわほわほ。








加藤先生の99パーセントが愛に満ちているかのような声。










中年だけに「天使の歌声」までとは言えないが、私にとっては「天使の歌声」と言っても過言ではないくらいだ。








言えないと言いながらも、やっぱり中年だろうと加藤先生の声は私にとって「天使の歌声」である。








先生の声のBGMとして、ハーモニカの演奏がついてもいいくらいである。








突拍子もない妄想を繰り返した私。今自分に置かれている現状が「先生を待っている生徒」だと言うことをすっかり忘れている。










当然、加藤先生が急に現れたら、それはそれは驚くわけである。







「どお、できたかい?」






「ひゃあっ!!」








天使の歌声と称した声が、自分の目の前で奏でられる。そんな嬉しさゆえにほほ笑みたいところだが、先生の前でニタニタするわけにもいかない。








これだから私の恋愛はどうしても、二面性を持ちがちなのだ。























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