優しい嘘つき
「そう言えば、何買うか決まったの?」

「いや、どういうのがいいか唯衣に聞こうと思ったとこ」

「そうなんだ。妹ちゃんどんなのが好きなの?」

「なんかふわふわしたやつとか多いな」

「じゃあこれにしたら?」

と可愛いうさぎのキーホルダーを指差した。

「あいつ、気に入りそうだな。じゃあこれ買ってくるから待ってて」

「うん」

と返事をして、雑貨を見て回る。

(さっきの買おうかな…)

と気になっていたいたキーホルダーを見つめていると、誠が戻ってきた。

「お待たせ。出ようぜ」

「うん!」

まだあのキーホルダーは気になったけど、また来た時に買うことにした。

「唯衣、腹空かねぇか?」

「そう言われると、空いたかも」

時間を見ると、いつの間にか12時を回っていた。

「じゃあ何か食おう」

「何食べる?」

「たこ焼き食おうぜ!」

と誠が指差した先には人気のたこ焼き屋さんがあった。

「何がいい?」

「あたし1番人気のやつがいい!」

「分かった。じゃあ買ってくるから待ってて」

「はぁい」

あたしはベンチに座って待つことにした。


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