彼のぽけっと

ミユへ

入学おめでとう。

また少し大人になりましたね。

大事に使って下さい。





小さな箱の中には、かわいらしい淡いピンクの携帯電話がはいっていた。

ミユは部屋へかけあがると静かに泣いた。

どうして、ほしくなると分かったのかはわからない。

母はやっぱり母なのだ。
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