桜
1.エピローグ
また今年も白く塗られたキャンパスが、
すこしずつ、すこしずつ桃色に浸食されていく。
風に運ばれてただよってくる4月の香は
また、今年も君の記憶をよみがえらせる。
これはまだ俺が田舎にすんでいたころの話。
-今でも桜の花を目にしたら君を思い出すのは俺だけなんだろうか-
すこしずつ、すこしずつ桃色に浸食されていく。
風に運ばれてただよってくる4月の香は
また、今年も君の記憶をよみがえらせる。
これはまだ俺が田舎にすんでいたころの話。
-今でも桜の花を目にしたら君を思い出すのは俺だけなんだろうか-