ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~

 俺的には別に目の前で着てもらっていいんだけど。

 そもそもすでに一回見てるんだし。それにあとでまた見るんだし。


「はいはい。んじゃ、出るからなー」

 俺は思ってることとは裏腹に、頷きながら、洗面所を出た。




 お約束バンザイ!


 部屋に戻ってから、俺は一人でガッツポーズをした。


 やっぱ生のナツはいいよなぁ。


 さっき見たナツの体を、思い浮かべた。

 特に、おっぱい。


 ベッドに寝ころんで、天井に向かって手を伸ばした。

 そこにはないナツのおっぱいを、掴んでみる。


 すっげー柔らかかったよなぁ……


 あの日、触った感触を思い出して、手を動かしてみる。やっぱりそこには何もないけど。


 女の人っていいよなぁ……あんなにいいモノついてて。


 つうか、ナツのおっぱいは絶品だしな。

 マジでナツが俺の彼女で良かった。

 これからは好きに触っていいわけだし……


 あ。……てことは、あのおっぱいは俺のものってことか!


 うわっ! マジで? マジでいいの? これからは俺だけがナツのおっぱいにいろんなことしていいの!?



(妄想中―――)


 うわー……最っ高!

 テンションの上がった俺の頭の中には、ある歌が浮かんだ。

 俺は気分がよくて、口からでるままに歌った。


「ナツ~のオッパイいいオッパイ・すごいぞ~すごいぞ~」


 某童謡のリズムにのせて、そのタイトルは『ナツのおっぱい』


「巨だ~いマシュマロでできている・でかいぞ~でかいぞ~」



「できてないから」


「うお!?」

 突然聞こえてきた合いの手(?)に俺は驚いて跳ね起きた。


 いつの間にか、ナツがパジャマ姿でそこに立っていた。

 ちょっと引いた感じの目で俺のことを見ている。

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