ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~

「ナツ……」

 俺はナツをベッドに倒して、その上に重なった。

「いい……?」

 この期に及んで、聞いてしまった。

 情けないけど、慎重にいきたかったんだ。
 ナツのこと、大事にしたいから……

「……うん……」
 ナツは、視線を下にして、頬をピンク色にして、小さく頷いた。

「ナツ……」
 俺はもう一度ナツの名前を呼んで、キスをした。

 この名前だけは、何度でも呼びたい。ナツとだけは何度でもキスをして、抱き締めあって、繋がりたい。
 心からそう思った。

 そっと、ナツのパジャマの上からおっぱいを触った。

 やっぱり、柔らかい……布越しでも、それは十分に分かった。

 でも……あれ……?
 驚きで手が止まった。

「旬……?」
 ナツが、不思議そうに俺を見上げてくる。

「…ナツ。もしかして、ノーブラ?」

 パジャマ越しの感触は、予想以上に柔らかかった。
 そこに、あると思ってたものがなかったんだ。


「あ……その、お風呂場に持って行くの忘れちゃってて……ていうか、いつもは寝るとき着けてないから……」

 ナツはしどろもどろになりながら必死に言い訳しようとしている。


「え……じゃあパンツも?」


「パンツは穿いてます! 何でそうなるのよ!」

 ナツは真っ赤になりながら言った。


 そういやそうだ。さっきパンツ出してるの見たんだった。


「ま、いいじゃん。脱いだら一緒なんだし」

 俺はナツのボタンに手をかけた。


「あ、待って。電気……」


「消した方がいいの?」


「だって……恥ずかしいから……」

 顔が赤いのを隠すためなのか、ナツは両手で顔を覆っている。

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