ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~
「……っ!」
甘くて細い声がして、ナツの腰が浮いた。
それと同時に、指を埋めた場所が収縮した。
ナツが、果てたみたいだ。
「ナツ……」
俺は指を引き抜き、ゆっくりと体を起こして、ナツの顔を見た。
ナツは、目をつぶり、眉間に皺を寄せ、肩で息をしている。
うっすらと汗をかいて、おでこに髪がはりついていた。
「ナツ……」
そのナツの姿がきれいで、俺は吸い寄せられるようにナツの唇にキスをした。
「ん……」
ナツの腕が俺の背中に回った。
舌の絡まる音だけが部屋に響いた。
それだけで、俺の気持ちは高ぶっていく。
「ナツ……いい?」
唇を離してそう聞くと、ナツは小さく頷いた。
俺は、枕の下に手を突っ込んで、コンドームを一つ取り出した。
ナツが、いつの間に、という顔をしたから、
「準備いいだろ?」
と言うと、ナツは『もうっ』と言って、笑った。
俺はナツのこの顔が好きだ。
俺も自然と笑顔になれる。
「ナツ……大好き。超好き……」
心からそう言って、俺は、ゆっくりとナツの中に埋まった。
ナツの中は、凄く熱くて、でもその熱さは、気持ちよかった。
その感触を噛み締めて、俺は大事に大事に、ナツを抱き締めた。