ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~

「それにさ、沖田君の彼女さんもあんまり些細なことで喧嘩とかしたくないと思うよ? あたしだってそうだもん」

 なるちゃんが、俺の背中を押してくれるようなことを言ってくれた。


「ここはとりあえず、いつも通りにしてて大丈夫だと思うよ。逆に沖田君が変に意識してたら、彼女さんは嫌なんじゃないかな?」


「……そっか」


 俺は時計を見た。

 今ならナツは休憩中のはず。


「俺、彼女にメールしてみる」


 ポケットから携帯を取り出して、俺は操作する。


「うん。頑張れ」

 なるちゃんが笑顔で応援してくれた。



『ナツ~★☆★
今昼休み?俺は今からバイト↓
朝はホントごめんな?
サンドイッチめちゃくちゃウマかったよ!さすがナツだな♪ありがとな!』


 いつも通りのノリで、それでも一応朝のことはもう一度謝っておく。

 それで俺はナツにメールを送信した。


 すると、五分後ぐらいにナツからの返信があった。


『どういたしまして☆
朝のことは本当にもう怒ってないよ
バイト頑張ってね。ちゃんとしてくるんだよ?』


 ナツからのメールも、可愛い絵文字が使ってあって、いつもと同じだった。


 思わず、にやけてしまった。


「彼女さんから?」


「うん!」

 なるちゃんに返事をしながら、俺はナツに返信した。



『うん!ナツ最高!!愛してる』


 ハートマークの絵文字をたくさん使った。

 それでも、今の俺の気持ちは、この画面だけにはおさまらないくらいだ。


 でも、これならなるちゃんの言うとおり、大丈夫そうだ。


 やっぱりナツは優しいな。やっぱり、俺に比べると……


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