ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~
頭から熱いお湯を浴びながら、俺はうなだれた。
何か俺……やたらと緊張してる。
まるで、初めて彼女が出来た時みたいに、初めて彼女とキスするときみたいに、初めて彼女とセックスする時みたいに……
でも、言いようによれば、こんなことだって初めてだ。
俺は、ラブホなんて付き合ってる彼女としか来たことがない。(普通そうだけど)
もちろん、セックスもするのは彼女とだけ。付き合ってもない女の子と、一晩きり、一度きりの関係なんて持ったことはない。
なのに今ここに一緒に来てしまったのは、今日初めて会った女の人で、しかもバイト先の常連さんだ。
普段ならまだ理性がきくのに、今晩に限ってやたら興奮してるみたいだ。
どうしてなのか、全く分からない。
体をざっと洗い、俺は風呂場を出た。
脱衣所にあったバスローブを着て部屋に戻ると、彼女はさっきと同じように俺に背中を向けてベッドに横たわっていた。
寝ちゃったのか……?
俺が出たのに全く反応を示さないので、俺は初めそう思った。
俺は、そっとベッドに乗り、彼女のそばに寄った。
もし寝てしまったなら、間違いが起きる前でよかったと思ったけど、残念がっている自分がいるのも確かだ。
本当にどうかしてる……
彼女を覗き込んでみると、目をつぶっていて、やっぱり寝ているようだった。
胸元が少し開いていて、谷間が見える。裾からは、白い足がむき出し状態になってる。
無防備全開の、その姿を見て、俺はもう生殺し状態……着々と、体の方の準備ができてきつつある。
無意識に……言い訳じゃないけど、本当無意識に、俺の手は彼女の方に伸びていた。
男としての悲しい性……やっぱり、俺はこんな状況で我慢出来るほど、大人でも紳士でもない。
俺は彼女の腰のあたりから、体のラインをなぞった。
ウエストはキュウッとしまっていて、それでいてやっぱりおっぱいとか、お尻の方は柔らかそうに膨らんでる……
理想的な女の人の体型……
「ん……」
俺が触ってるのに気付いてなのか、彼女はゆっくりと目を開いた。