ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~
「十八……? ってことは高校生?」
自分でも顔が引きつるのが分かった。
「今はまだそうだけど…でも今月で卒業だから。今年十九になるんだ」
「そう……」
高校生……いくらもうすぐ卒業でも、高校生……
ていうか、未成年。
あたし……未成年とヤっちゃったの?覚えてないけど……でも、それって淫行?犯罪?
あ、でも多分合意のはずだし、大丈夫よね?
ていうか、いくら高校生じゃないからって……未成年じゃないからって……年下には変わりないじゃない!
あたしは、今更になってそんなことに気付いた。
ちょっと待ってよ……あたし、年下となんて付き合ったことないんだってば!
「――は?」
シュン君の声で、あたしは我に返った。
「え?」
何も聞いてなかったあたしは聞き返す。
「ナツはいくつなの?」
え……聞くの?それ……
この話の流れで、自分の年なんて言いたくない。
ちょっと躊躇ってから、あたしは声を小さくして答える。
「あたしは…今、二十二」
そう言って、あたしはシュン君みたいに今年二十三になるとは言わなかった。
先に若い年を言われると、こっちが余計老けているように思える。
ていうか、年上だからって引いたりしないかな……