ダメ男依存症候群 ~俺は彼女に中毒症状~
「……旬。あんまり見ないで」
ナツが恥ずかしそうに言った。
「いやー。やっぱり女の人の部屋だなーって思って。すっげー綺麗だし」
「そう? よかった。掃除して……」
ほっとした様子でナツは言った。
そう言いながらも、ナツのことだから、普段からちゃんとしてそうだけど。
「じゃあ、すぐに準備するからね。あ、包むの手伝ってくれるんだったら、手、洗っといてね。廊下出て右側が洗面所だから」
ナツはスーパーの袋から材料を取り出しながら、そう言った。
「うん。分かった」
俺は、ナツに言われた通りに、洗面所へ向かった。
洗面所は、脱衣所と一緒になってるみたいで、すぐ横には風呂があった。
そこでふと思った。
今日、泊まりってことは……もしかして、ナツと一緒に風呂にも入れちゃったりするかもしれないのか!?
てことは、体洗い合ったり、一緒に湯船浸かったり、あんなことしたり、こんなことまでしちゃったり……
俺の妄想は膨らんでいく。頭の中に、リアルなナツの裸まで浮かんだ。
すっげー楽しみ!
まだ一緒に入るとは決まってないのに、俺(と俺の下半身)は、張り切りまくっていた。
手を洗って部屋に戻ると、ナツは台所で挽き肉をこねていた。
俺に気づいたのか、すぐにこっちを向いた。
「ねぇ、旬。餃子なんだけど、そっちでホットプレートで焼く?そっちの方がパーティーっぽいでしょ?」
ニコッと笑ってナツはそんな提案をした。
「あ、いいな、それ。そうしよ!」
俺はすぐに頷いた。
「じゃあ、もうちょっと待っててね。すぐ持ってくから。テレビでも見てて」
「うん」