美加、時空を越えて
守「いや、時間通りですよ。僕はいつも早めに着くから。
食事するにはちょっと早いですね。
先に美加へのプレゼントを選びたいんだけど、いいですか?」

美加「私もまだお腹がすいてないし、そうしましょうか」

少し歩くと宝石店が目にとまった。

美加「入ってみましょうか」
美加と守は、ショ-ウインドを覗きながら歩く。

「女の人ってこういう光物が好きだよな。
何がいいのか、さっぱり分からないけど。
なんでこんなに小さな石が 万単位なんだ。
うわっ、こっちなんか100万だ」

「そう思っても口にしない方がいいですよ。
これなんかいいですね」

トップに小さなダイヤが付いている、お洒落な感じがいい。

「ピンクダイヤもいいんだけど透明感がいまいちだし、
ピンクサファイアはサファイアに色をつけたものだしね。
チェ-ンが綺麗なのがいいからやっぱりこれかな。
ほら、綺麗に光るでしょ」

「同意を求められても同じにしか見えないし……。
じゃあこれください」

美加「価値観の違いね。
美加ちゃんはこういうところ1時間でも2時間でもいられるけど
守さんは無理でしょう」

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