美加、時空を越えて
美加は、守の目の光に吸い込まれそうになる自分を感じていた。

美加「貴方を愛している。
これからも永遠に……」

美加は守の唇にもう一度キスをすると、守の腕をそっと外した。

(守を美加ちゃんから奪いたい)
一瞬そう思う自分がいた。

(美加ちゃんが崖から落ちそうになる時、守が気が付かなければ、美加ちゃんは、崖から落ちる)

自分の中の悪魔の声を聞いた。

このままではいけない。

私が私でなくなる。

過去の自分から守を奪うなんて……。
なんて事を私は考えたんだろう。
私は今すぐに守から離れるべきだ。

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