美加、時空を越えて
島美加、氷の草に気付かずに草の上に足を乗せる。

よろけて崖から落ちる……。
ように見えたが、守が美加の身体を押し崖から落ちた。

その瞬間、美加が瞬間移動をした。
守の身体をふわりと抱くとそっと崖の上に立たせる。

そして……。
美加が崖から、背中から落ちて行く。

両手を広げてスローモーションのように。





島美加と守の「美加さーん」と呼ぶ声がこだまする。


美加は落ちていきながら思った。
< 197 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop