美加、時空を越えて
ある日、美加の上司から呼び出された。
「島君、A商社への請求書、気がついているのかね」
美加が何の事だか判らずに黙っていると、上司が続けた。
「A商社とB商社への単価が違う事くらい、君だって判っていることだろう。
A商社にB商社での単価での請求書が 送られた。
先方は、かんかんだ。
うちとの取引を白紙に戻すと言って来ている。
会社に取ってA商社は、大事なお得意様だ。
この責任は、どう取るつもりなんだ?
本当に困った事をしてくれたもんだ」
上司は、美加の責任だと、決め付けていて、取り付くしまも無かった。
美加と由香里が 請求書を発行していた。
美加がB商社で、由香里がA商社を受け持っていた。
明らかに 今回は 由香里のミスだ。
しかし。美加の責任となっていた。
(……どういうこと?)
「島君、A商社への請求書、気がついているのかね」
美加が何の事だか判らずに黙っていると、上司が続けた。
「A商社とB商社への単価が違う事くらい、君だって判っていることだろう。
A商社にB商社での単価での請求書が 送られた。
先方は、かんかんだ。
うちとの取引を白紙に戻すと言って来ている。
会社に取ってA商社は、大事なお得意様だ。
この責任は、どう取るつもりなんだ?
本当に困った事をしてくれたもんだ」
上司は、美加の責任だと、決め付けていて、取り付くしまも無かった。
美加と由香里が 請求書を発行していた。
美加がB商社で、由香里がA商社を受け持っていた。
明らかに 今回は 由香里のミスだ。
しかし。美加の責任となっていた。
(……どういうこと?)