美加、時空を越えて

第４の扉～不思議な世界～

第4の扉は軽くすぐに開ける事が出来た。

扉を開けると美加の身体が、管のような物に入っていることに気が付いた。

手を伸ばした。
割と楽に手が伸びた。
足も伸ばす。
足も伸びた。
頭が、引っ張られるような痛みを感じた。

息が苦しくなってくる。
身体が生ぬるいような物に包まれている。

何だろう。
何の臭いだろう？

これは……。
この臭いは……。

「なっ……！これは……」

……血だ。

美加は、驚愕と拒絶の声を上げた。
気持ちが悪い。
髪の毛や耳の中まで、血が入ってくる。
しかし、冷静さを取り戻した美加は気が付いた。


……。だが、この管は伸縮しているようだ。

それも前へ前へと。

美加は落ち着いてきた。
美加は管の動きに合わせ、身体を前へ押し出した。

（うまくここから出れそうだわ）

そう思った時、管が逆さまになった。
（このままでは元に戻ってしまうのでは？）

管は、伸縮しているが、迷路のように戻ったり前に進んだりしているようだ。

身体に纏わりついた、ねっとりした血は、気持ちは悪いが、美加の身体を前に出すには、都合が良かった。
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