美加、時空を越えて
泳ぎながら後ろに何かの気配を感じた。

後ろを振り向こうとしたその時、誰かに頭を殴られたような痛みを感じた。



美加は水の中を沈んでいった。
美加の口からごぼごぼと息が、あふれ出る。
(息が出来ない……。
苦しい……。
誰か助けて……。私はここで死ぬんだろうか……)

苦しい息の中、そのまま意識が遠のいていくのを感じた。


長い時間がたち、美加は気が付いた。

今自分が何処にいるか、記憶がない。

いったい何故こんなところにいるのだろう。

こんな氷の中に……。
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