美加、時空を越えて
瞳「家の中に入ってみましょうか」

美加「今日はやめましょう」

瞳「この世界の美加さんに会いたくない?」

美加「会いたいわね。
でも少し気分が沈んでいるから」

瞳「じゃぁ、今日の方がいいわ。
今日の方が美加さんのエネルギーが低いから、この世界の波長に合わせやすいわ。
大丈夫よ。今のエネルギーレベルなら影響をうけにくいから」

美加「この世界の私はまだ会社にいるのよね」

瞳「もうすぐこの家に着くわ。
今日は仕事が無かったみたいね。
美加さんがいる会社って今大変みたい
300人くらいかしら。
リストラするみたいね。
今日は臨時の株主総会みたいで、役員しか会社にいないわ」

美加「瞳さん、どうしてそんな事が、分かるの?」

瞳「色々とね……。出来るようになったの」

光「僕たちもこの世界の美加に会った方がいいのか?」

美加「さしつかえなければ一緒にいてほしい。
そのほうが心強いし……。」

瞳「そうね。何か過去が変わる事が起きそうになっても、私が近くにいた方が止められるわ」

瞳が 玄関の戸を開く。

光「この世界は家に鍵をかける筈だが」

瞳「鍵がなくても私は、いつでもどこでも開けられるわ」

光「この世界では瞳みたいなのを泥棒というのでは……。」

美加が懐かしそうに辺りを眺めている。

3人は美加の部屋に入る。
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