美加、時空を越えて
瞳は、タイム管理者の中でも優秀だった。
その能力の高さを示すかのように、話術も巧みだ。
要点を押さえ、簡潔に、水が流れるように流暢に話すが、相手に有無を言わせないところがある。
軽く微笑みながら淡々と話をする。
瞳「本当よ。だからね。
絶対にいい会社に入れるから、そうしたらね。
悪いんだけれど、私の頼みも聞いてくれないかしら。
まずは私の話をよく聞いてね。
      
美加さんだったわよね。
      
美加さんにとってはとても簡単なことよ。
      
守さんって貴方の彼氏よね。
      
申し訳ないんだけど1回だけそのデートの時に、この人と入れ替わって欲しいの。
訳はあとで説明するけど。
ここまではいいかしら?」

島美加「いいですけど。
やっぱりテレビ番組かなんかですか?
      
でも私のそっくりさんが、さっき未来から来たとか言ってましたけど、
その人、頭おかしいんですか?
それとも私をからかっているとか」

光(よくしゃべるなぁ。 
美加とうり2つだけど美加の方が落ちついている。
性格は別人だよな)

瞳「まあ、美加さんのそっくりさんの言うことは、まともに取り合わない方がいいわ。
      
でも時期が来るまで今日の事は、誰にも言わないで欲しいの。
      
美加さんと私だけの秘密。
ねっ、いいでしょ?」

瞳「今日はもう帰るけど、携帯の番号 教えてくれる? 
私のも教えるから。
    
美加さんみたいな人と友達になれてうれしいわ。
    
今度ショッピングでも一緒にどう?
これからは、美加ちゃんって呼んでもいいかしら?」
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