美加、時空を越えて

守との再会

病院に着くと守の姿があった。
美加「あっ、守」
美加は自分の心臓の音が高なるのを感じた。
上がっていくテンションを抑えきれない。
今日まで持っていた守への思いが溢れ出す。

この日をどんなに待ち望んでいた事か。
(私はこの日の為に今日まで生きてきた)

守に逢うことだけを考え、ひたすら待ち続けた過去を思い起こせば、現実味に乏しい。
守の姿は、眩しすぎて、夢のようだ。

美加は、幻ではない事を確認したくてたまらない。
美加の心臓が動くよりも大きく、美加の守への愛が、鼓動する。
美加を突き動かす。
美加の瞳は守しか見ていない。

「やっと逢えた。話がしたい。
ぜんぜん変わってない。
瞳さん、守と話をしてきてもいい?」

瞳「風が変わってないから大丈夫よ」

光「なんだ、守なんてどこにでもいる男じゃないか。
僕の方がセクシーで、断然いい男」

美加は 守の方へ走り出した。

守「あれ、美加。まだ病室にいなくていいの?」
そこへちょうど島美加が通りかかる。
美加が2人いるのを見て驚く。

守「えっ、美加が2人。

どういう事?」





< 96 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop