スペシャルバカノバカグアイ
「……………………」

龍太郎の髪の毛が、サァッと白く染まる。

それこそ死神少女が決勝で見せた白髪化のように。

「い…いやいや…龍娘先生…またそんな冗談をよぉ…」

「冗談じゃないわよ。学校の掲示板に貼り出されてたじゃない、期末試験の日程」

アリスカの言葉に、小夜と雛菊もコクコク頷く。

「丹下…お前まさか…」

龍娘が眉を顰める。

「知らなかったのか…?」

「……………………」

龍太郎は、頭のてっぺんから砂になって吹き飛んでいってしまいそうだった。

< 3 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop