スペシャルバカノバカグアイ

「道理でおかしいと思ったのよねぇ、万年スペシャルバカの龍太郎が、期末試験を控えたこの時期にタイマントーナメントなんかに出てさあ」

呆れたように溜息をつくアリスカ。

「な、何言いやがる！死神だって着流し男子だって一人第三次世界大戦だって雪女だって、皆トーナメントに出てるじゃねぇか！」

龍太郎は反論するものの。

「何を言っている、他の連中はちゃんとトーナメントと学業を両立しているのだぞ？一人第三次世界大戦は『教子』になってズルをしているという噂もあるが、着流し男子も妹と仲睦まじく予習復習は欠かさない文武両道という話だし、死神や雪女も成績は優秀なのだ」

龍娘がそこまで言うのだから、龍太郎は二の句が継げない。