私のスーパーマン
バレーは上手だし、可愛いしおしゃれだし…
それに比べ、私は何もかが彼女に劣っている。
わかってはいるものの、虚しくなる。
「あ、あの!
もし良かったらこれに連絡くれませんか?」
橋本さんがメモをとりだし、何かを書くと私に渡した。
「…へ?」
私はいまいち状況を把握できなかった。
「これも何かの縁ですよ!
では、連絡待ってます!」
と、言うと彼は佳奈ちゃんと手を繋いで帰っていった。
メモを見ると彼の連絡先だった。
男らしい文字で書いてあった。
これは夢だろうか?
私は彼に少し近づいた。