蝶凛3 Never Say Never



今あたしの目の前では、数人の女子が何やら騒いでいた






こんな朝早くからなにしてんだよ…




と思いながらドアから覗く



勿論気配を消して





今いるのは学校の靴箱の前




やたらと騒がしい声が聞こえたのでちょっとあれだが立ち聞き





「よし、これ入れるよ!」



「ちょ…汚い………おえ…」



と言って吐く真似をする女子







女子数名が何かをしているようだった




その手には汚い雑巾…




その雑巾に薄っぺらいビニールに手を入れて持ち上げている女子を見ると、なんとも感心してしまう




自分だったら絶対に触りたくないな!と





あのビニール破けてくれないかな…




そんな密かな悪心は邪悪なものへと変わって行った





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