蝶凛3 Never Say Never
聞けば、聞くほど最悪な奴だ…
たぶん言っていることは本当だと思う
晃佑「後1年半我慢とか、俺無理…」
晃佑が小さく呟いた
あたしも嫌だ
別にここ潰したって行くとこなんてないし、何かが特別変わるわけでもない
でも、こんなところに1年半も通うなんて面倒くさいし、ケイはどう頑張っても好きにはなれないし
…あ、でも
ケイお付き秘書??的な 東 さん だったらまだ好きになれるかもしれない
この前相談されたときのお様子からして、良い人っぽいし
なんか、雰囲気が懐かしかった…気がする
ケイの学校は夜間学校なため、屋上にいるあたしたちの上は真っ暗だった
勿論、こんな都会からは星なんて一つも見えなくて、ちょっと悲しかった
1人で煌々と輝いている月を見ると、独りぼっちって感じがしてくる
なんとなく気持ちがブルーになってしまったため…
あたしは帰ることにした