蝶凛3 Never Say Never
バキッという悲痛な音を何度かだし、気がつけばあたしと女の人だけ
「大丈夫ですか?」
と声をかけると、今はあたしも男の姿なためか、少し逃げられた、が
「神上…く、ん?」
と声を掛けられた
「え?」
と、不思議に思いながらも顔をよく見てみると、それは…
「結婚前なのに…」
あたしは小さく呟いてから、東さんに手を伸ばした
その手を取り、東さんは立ち上がる
「ありがとう…」
と小さく声を出し、震えた体を手でさする東さん