蝶凛3 Never Say Never
蓮香『うあ…ぁぁ…ああああああ!!』
頭が痛くて、痛くて、何も考えられなかった
足に力が入らなくて、その場に倒れこむ
頭を手で押さえるが、痛みはひかず、どんどん痛さが増して行く…
そんな頭に、どんどん記憶が蘇ってきた
心臓がゆっくりと小さな音で打つのを聞いたあの瞬間
あたしを抱きしめながら、笑いながら力をなくしていった暖かい温もり
横には幾人もの人
あたしの家の使用人もいれば、誰かわからない人までもが…
否、誰かわからなくなるぐらい真っ赤に染まった人たちが
たくさん床に倒れていて…