蝶凛3 Never Say Never
そんな状態で走れるほど、あたしの体は鍛えられていなかった
動けないのに、意識はある
このままあたしは、彼らを見ていることしかできないの?
悔しくて手を強く握る
そして、もう一度立とうと試みる
だけど、フラフラした足では立ち上がるのがやっとで…
歩くことができなかった
さっきから立ち上がってはしゃがんで…を繰り返していたからだろうか?
さっきよりも眩暈、頭痛が激しくなってくる
そして歪む視界の中に、こちらに銃を向けている男が目に入った
さっきから立ったり座ったりを繰り返している所為で、気づかれたのだろう