蝶凛3 Never Say Never


ヤバい



そう思っても…


頭で避けなければ、という警告音が響いていても



動けそうにない体



あたしを打とうとしている男がこちらに向かってゆっくりと歩いてきた



動けないのもばれてるってか…



どうしようかな…


ヤバい、よね?



どこかで冷静な自分がいて、吃驚する



死ぬかもしれない、という状態で…





銃を構えた男は、さっきあたしが渡辺の上に落とした通気口の蓋を踏む



やけに、ジャリッという音が響く



周りは銃が飛び交っていて煩いのにその音だけが、やけに響いた気がした





そしてもう一歩踏み出し、止まった男




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