蝶凛3 Never Say Never
悔しくて
血を流す彼らが守れなくて
情けない自分に嫌気がさす
ギリッと歯を食いしばったところでどうにもならないが、こうしなければ自分の不甲斐なさに悔しすぎて耐えられな
手を堅く握る
すると、隣から朱莉の手がそれを崩しにかかる
が、小さくて弱い朱莉の握力
あたしには到底及ばなかった
ついつい俯けば、爪の後が付いているところもあれば、血も溢れだしていた
だけどそれに痛みを感じないほどに、自分に怒りを感じていた