蝶凛3 Never Say Never
手には一本の針
点滴をされていた
それをボーッと見つめながら、何があったのかを思い出す
確か東さんの結婚式に乱入して…
ぼろぼろになって…
そして意識を失った…
少し期待した自分がいた
だけど、きょろきょろと病室を見渡しても誰もいない
それどころか、無人だ
少し期待した自分が恥ずかしくなった
意識を失う瞬間に聞いた声、見た人、感じた温もりが
爽だった気がしたから…