パラドックスガール
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「…ねぇ茗子、嫌いな理由はなんとなく、なんとなくわかったけど、大好きの理由は?」


凛子がまた首を傾げている。
少し凛子の眉間に皺が寄り始めてる気がした。


「まぁ、なんだかんだ言って助けてくれるし。
優しいとこがあるの知ってるから。
あとこの作り笑いと、人を見る目養えたし。」


「…なんか最後のほう悲しく聞こえたんだけど…。」


珠希がクッションに半分顔を埋めながらそう言う。


「そう?結構助かってるけど。」


「…茗子ちゃんがいいならいいよ…。」


もういいやとでも言いたげに、珠希はため息を吐いた。



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