パラドックスガール
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「…お兄さんのことはわかった。
じゃあ次。香坂君のこと。」
凛子は思考を素早く切り替え、次の話題に飛んだ。
「だーかーら、玲央は幼なじみだって。」
「でも、雰囲気的にカレカノって言ったほうがしっくりくるんですけど。」
うん、よく言われるけど。
「そんなこと言われても、幼なじみなものは幼なじみなんだよ。
玲央はお兄ちゃんの親友の弟。
だから昔から知ってるの。」
「…香坂君のお兄さん?」
「そ。だから昔から知ってるし、学校の行き帰りが一緒なんだよ。
それだけ。」
「茗子、"それだけ"って悲しいんだけど。」
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「…お兄さんのことはわかった。
じゃあ次。香坂君のこと。」
凛子は思考を素早く切り替え、次の話題に飛んだ。
「だーかーら、玲央は幼なじみだって。」
「でも、雰囲気的にカレカノって言ったほうがしっくりくるんですけど。」
うん、よく言われるけど。
「そんなこと言われても、幼なじみなものは幼なじみなんだよ。
玲央はお兄ちゃんの親友の弟。
だから昔から知ってるの。」
「…香坂君のお兄さん?」
「そ。だから昔から知ってるし、学校の行き帰りが一緒なんだよ。
それだけ。」
「茗子、"それだけ"って悲しいんだけど。」
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