パラドックスガール
.
「…なんか茗子の周りってすごいね。」
二人が出ていった後、呆けていた凛子が静かに口を開いた。
「美形揃いの中にいるなんて、茗子ちゃんすごいね。」
珠希が尊敬の眼差しであたしを見て言った。
「すごくなんかないよ。」
あたしは薄く笑い、そう答えた。
「すごいのはあいつら。
なんでも笑いながらそつなくこなせちゃう。
あたしはおいて行かれるのが嫌だから、離れるのが嫌だから、ただ必死にもがいてるだけだよ。
すごい人たちの中で守られて生きるのが嫌だから、必死にあいつらの横に並ぼうとしてるだけだよ。」
言い終わって珠希と凛子の顔を見ると、なんだか悲しそうだった。
あれ、あたしちゃんと笑って言えてなかったのかな。
「すごすぎてあたしには無理だから。」
そんな逃げみたいな理由、嫌い。
あたしの人生なんだから、あたしはちゃんと自分の足で歩いてくよ。
ただ守られて生きるなんて、そんな退屈に耐えられるあたしじゃないから。
To be continue...
.
「…なんか茗子の周りってすごいね。」
二人が出ていった後、呆けていた凛子が静かに口を開いた。
「美形揃いの中にいるなんて、茗子ちゃんすごいね。」
珠希が尊敬の眼差しであたしを見て言った。
「すごくなんかないよ。」
あたしは薄く笑い、そう答えた。
「すごいのはあいつら。
なんでも笑いながらそつなくこなせちゃう。
あたしはおいて行かれるのが嫌だから、離れるのが嫌だから、ただ必死にもがいてるだけだよ。
すごい人たちの中で守られて生きるのが嫌だから、必死にあいつらの横に並ぼうとしてるだけだよ。」
言い終わって珠希と凛子の顔を見ると、なんだか悲しそうだった。
あれ、あたしちゃんと笑って言えてなかったのかな。
「すごすぎてあたしには無理だから。」
そんな逃げみたいな理由、嫌い。
あたしの人生なんだから、あたしはちゃんと自分の足で歩いてくよ。
ただ守られて生きるなんて、そんな退屈に耐えられるあたしじゃないから。
To be continue...
.