パラドックスガール
5.涙目の彼女
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■ 涙目の彼女
離れないで離さないで。
「茗子ちゃんごめんね、一緒に香坂君待ってられなくて…」
「大丈夫。ありがと珠希」
申し訳なさそうに頭を下げる珠希に、あたしは言った。
委員会のある珠希を会議室まで送って、「ばいばい」と手を振る。
「…ふぅ」
会議室の中に消えてく珠希の背中。
それが見えなくなると、あたしは小さく息を吐いた。
毎日のショートは挨拶だけで終わる。
よって他のクラスより早く終わる。
で、玲央を待つ時間が出来る。
「一人で待っているのは寂しいでしょう?」
そう言って一緒に待っててくれる珠希。
だが今日はいない。
さて、どう過ごそうか。
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■ 涙目の彼女
離れないで離さないで。
「茗子ちゃんごめんね、一緒に香坂君待ってられなくて…」
「大丈夫。ありがと珠希」
申し訳なさそうに頭を下げる珠希に、あたしは言った。
委員会のある珠希を会議室まで送って、「ばいばい」と手を振る。
「…ふぅ」
会議室の中に消えてく珠希の背中。
それが見えなくなると、あたしは小さく息を吐いた。
毎日のショートは挨拶だけで終わる。
よって他のクラスより早く終わる。
で、玲央を待つ時間が出来る。
「一人で待っているのは寂しいでしょう?」
そう言って一緒に待っててくれる珠希。
だが今日はいない。
さて、どう過ごそうか。
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