パラドックスガール
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「相変わらず姫は綺麗に女の子切るよねぇ。
いつもすげーって思って見てるけどさ。」


「いらないものはいらないんだからしょうがないだろ。
思わせぶりなことして傷つけるくらいならマシ。」


そう言って、足早に階段を上る。
それについてくる圭吾。


「そうだけどさー。
俺はなーんで姫が茗子ちゃんにそこまで固執するかがわかんないんだよねー。」


「死にたいなら喋ってていいよ。」


「ごめんなさい。」


振り返って睨むと、圭吾は降参とでもいうように両手を上げて謝った。




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