穢れなき雪の下で
「あのね。
 なんで、強引にクリスマスの日の予定を入れられた俺が、感謝までしないといけないわけ?」

友人としてあえて冷たく言葉を返す。

「だって、この店の料理すっごく美味しいんだよ。
 クリスマスの日に美味しい料理が食べれるのって、嬉しくない?」

――はぁ。

本気で、純粋にそう思ってるんだろうなあ。


俺は肩の力が抜けそうになる。
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