不思議な神様達&新選組

1章

すべての始まり

「この異国人が!さっさとこの国から出て行け!」

私にナイフの言葉が飛んでくる…学校に行けばいつものこと。さっきの言葉を言われても仕方がない…だって私は皆と違うのだから…。

私の名前は坂桜真梨。私には皆が持ってないものが2つある。
一つは、私はいつも左目に眼帯を付けている。私は生まれつき左目は浅葱色だからだ。別にカラコンなんてしてない。それに片目だけ…だから幼い頃から親が付けるようと言われている。外したら親から罰せられる。
そして二つ目は、不思議な力が色々ある。例えば、どんな病でも怪我でも治す力があったり、自然を操ったり出来る。

昔、周りの人は凄いねと言ったものの、成長していくうちに気持ち悪がられたり気味悪がられたりしていた。そして長年一緒にいた親からもね…。

私はいらない。誰からもいらないって言われているんだ…。
居場所がない…私の居場所が…１人ぼっちだから寂しい。苦しい…でもそんな声はどこにも届かない…。
それに私は喋らない。人の前なら。これも親からの言いつけだから…。