カテキョにぞっこん!
困る陽サマも、やっぱりいいな……
話を元に戻そうと、
陽サマがまた別のノートを取り出そうとした時だった。
ピカッ!
ドドーーーン!!
「きゃっ!」
また大きな雷が鳴り響いて、私はすぐに耳を塞いだ。
それを隣で見ている陽サマ。
「雷が怖いんですか……意外です」
ちょっと!
それどういう意味ですか!
私が言葉もなく膨れ顔をすると、またまた失礼なことに陽サマは吹き出した。
「クスッ、すみません。いつも元気な所しか見ていませんでしたから。……最近はちょっと違いましたけど」
なんで私が困らせられてるの!
でも……
陽サマが笑ってるよ……
私はちょっと息苦しくなって。
それを吹き飛ばすように陽サマに言葉を返した。
「週末にオープンカフェで先生のこと見たんです!
きれいな彼女でしたね!
私とは大違い」
ここで拗ねたって仕方ないけど、もうどうにでもなれって感じだった。
「……勉強とは無関係です」
どうせ今日で最後。言いたいことは、全部言ってやる!
「髪なんか触っちゃって、すっごい仲良さそうだった!
……ちょっと、うらやましかった」
フゥ……
陽サマが小さくため息をついた。
さすがにそこまで言う必要はなかったかと後悔した私。
「すみません。
勉強とは無関係でした」
「……うらやましいことなんてないと思います」
えっ……