カテキョにぞっこん!


「星南大学1年の畑倉陽です。しばらくの間よろしくおねがいします」



手もとの書類から目線を上げないまま、柔らかい静かな声で素っ気なく話す。


でも!
そんな態度がまた素敵に見えてしまうのは、大人の魅力なの?




なんていうか……
陽サマって感じ。きゅん!




母と陽サマが話をしている間も、その内容は全く私の耳に入らず。

ただひたすらに、大学に通う陽サマの姿を想像したりしていた。




とんなふうに勉強してるのかな

友達とは、どんな話をするのかな



彼女とか
やっぱりいるんだろうなぁ……





視線を落としたままの陽サマの表情を、私はいつまでも見つめていた。





< 5 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop