カテキョにぞっこん!
惹かれる
次の週の火曜日。
陽サマは約束通りの時間に私の家にやってきた。
先週と同じで、薄い長袖のシャツを着ているけど、
今日のは袖口と襟部分が大きめのデザインになっていて。
胸元の隙間から少しだけ見える、セクシーな日焼けのない肌が
私の心臓の音を、
普段の倍以上に跳ね上げていた。
「お…お願いします、先生!」
私はといえば、香奈と駅前へショッピングには出掛けたけど
こんな、どう見ても活発そうな中学生の女子に似合うような大人なファッションは見つけられず
結局自分のクローゼットの中から、一番気に入っている服を着るだけにとどまっている。
もっとスタイルが良かったらなぁ…
階段を上がり、
陽サマを自分の部屋に案内した。
彼氏なんて、できたことがない。
当然、
男の人を部屋に入れるのは初めて。
一応ピンクで
女の子らしく統一させてるし
可愛い部屋だね、とか言ってもらえるかなぁ~、きゃ~っ!
陽サマが部屋に入ったのを確認して
私は扉を閉めようとノブを握った。
「開けておいてください」
陽サマが、呟くように小さく言う。
「……そういう決まりです」
ふ~ん、そうなんだぁ……
私の知らない、
いろんな取り決めがあるらしい。